私はいきなり難しい本を読むよりも最初に簡単な本を読みます。簡単な本の方が読みやすいので私も皆さんにオススメしています。
難しい本を読んだ方がいいと主張する人もいます。しかし、私には難しい本を最初に読んで失敗した経験があります。何故失敗したのか?そして、どうすればいいのかを書きます。
失敗ケース:キボンのローマ帝国興衰亡史
ローマ帝国と言えば、超有名です。私は世界史に興味を持った時、とりあえず有名なローマ帝国のことから勉強しようと思いました。
ローマの道は全てに通じるので世界史もローマのことを勉強すれば一気に理解できるという考えもありました。だからローマのことをすれば全部理解という謎の思い込んでました。
ネットでどんな本を読めばいいのか調べたら、ローマ帝国衰亡史という本があることを知りました。調べてわかったことはなんだか難しい本ということです。ただ当時の私はいきなり難しいことを理解すればあとは楽勝だろうと思い込んで、衰亡史を読みました。
結果、30分読んで挫折しました。読んだページはたったの15ページです。諦めきれないので頑張って3日トライしましたが、70ページ読みました。しかし、内容はまるで理解できませんでした。
私は大きな挫折感、無力感を味わいました。完全にマインドクラッシュされましたよ。
「こんなに難しい本を読まないといけないのか?」
「もう歴史の本なんて読むの辞める!!」
世界史の本なんて読んでも何にも得なんてないので、こんな割に合わないこと永久に辞めてやると思っていました。ところがですよ。
冷静に考えてみたら、読まない原因なんていくらでもありました。
読めなかった原因3つ
まず当時の私ですが、世界史のことなんてさっぱりわかりません。かつて世界史の授業で赤点を取った経験があります。もちろんローマい帝国の基礎知識なんて空っぽです。
あと読む目的が自分の中で明確になっていません。レポートや会社で必要なら必死に努力します。しかし、自発的意識のみです。ローマのことを知ったらなんかいいことありそうみたいな気分だったので読めるわけがなかったのです。
あと、読む本のレベルが高すぎました。古い本なので和訳も難しいし、出版された時代背景もさっぱりわかりません。それに本は全巻で10巻!その頃の私は文庫を10冊読んだ経験もないのでもちろん読めるわけがなかったのです。
上記の3点から読まないのは仕方なかったと自己納得しました。本当に読むべき本なのは簡単な本からという結論にも至り巻いた。
難本を最初から読まなくていい理由
外国人の作者を和訳した本って読むの難しいです。その分野に詳しければ読めますが、最初に読んで挫折すると読書に対する苦手意識が湧きます。
最初に難しい本を読めと言う人は古書を読んでいないと馬鹿にされるといいますが、最初から読めたら苦労しません。基礎知識がついてから難しい本へステップアップすればいいだけのことです。
古典が読めないとその分野のことは本当に理解できないと言います。確かに最終的に読んだ方がいいでしょう。
ただし、新書の本が古典のことをまるで読めていない研究者だと私は思っていません。研究対象として当時の文献を調べて、有名な古典にも目を通しているはずです。少なくとも私よりは読んでいます。
私は洋書を読んだことがありません。英語やペルシャ語、モンゴル語で当時の資料を読み解く力は絶対に私以上です。きちんと研究して、私達に研究をしたことを新書で書いてくれるのです。
「私の研究している分野をわかりやすくして書きました」という本なら読めるはずです。外国人、難しい本を最初に読むくらいなら、まずは日本人の作者から探すべきです。ローマ帝国のことなら私は本村氏の本をオススメします。
目標意識があれば読めるといいますが、最初から断固たる決意で取り組めるわけないだろう!と私は思います。内心、キレるでしょう。
仕事だったらお金や生活がかかっているからどんなに嫌なことがあっても家族のため、生き残るために頑張れます。何故頑張れるのかはお金と生活という二大看板があるからです。それに会社に勤めていれば絶対にお金が収入が発生します。
読書は本を読んでも金になりません。本を読んだって絶対にお金が生まれる保証はありません。本を読んだって褒められるわけでありません。
気持ちだけで難しいことをいきなり挑戦できるわけないんです。スラムダンクの桜木が断固たる決意と最終戦の山王戦で口にします。けどバスケを始めた最初の目的は一目ぼれした晴子さんと恋人になりたかったからです。
読書も最初から断固たる決意を持てればいいのですが、最初からは無理です。晴子さんはいないので、簡単な本から読んで、徐々に読書の楽しみに触れましょう。
そして自分が読んでいて難しいと判断したら、次の本を探せばいいのです。本は1日に200冊も出版されているので、どれか読める本は見つかります。
30分かけて読めて理解できないなら、その本は諦めましょう。
結論:最初から難しい本は無理
難しい本は基本的に後回しです。車の免許で最初は教習所の中を走るでしょう。あれと一緒で最初は安全で簡単なことから始めるのです。
最初は読書に対して慣れないとどうしようもありません。