正直、金を稼ぐことについて私は前向きになれませんでした。というのも金を稼いで何をやりたいわけでもなく、将来の夢などほとんどなかったからです。
お金がなくても最悪、その辺でホームレスになればいいのかと漠然と考えていました。あくせく働いても結局人間は死んでしまいます。世の中にはどうにもならないことに対する無力感も強いのもあまり生きたくない理由でした。
努力したって無価値と思って、30年以上の人生を過ごしたわけです。だが今更になって働くこと、お金の大事さを知りました。
正直言って何故働くのかって世の中の全員が納得できる理由ってそれぞれだと私は思っています。何故働くかいかないのかについて参考になれば幸いです。
私の働く理由として以下の2点についてこの記事では言っています。
- 寒いのが辛いから
- 生活保護になってもやばいと知ったから
寒いってとても辛い
30代になって人生で冬って寒いなと感じました。というのも家の暖房が故障してしまい、寒さを我慢することになってからです。
寒いと体の手足が痛くなります。口は寒くなっても歯がガチガチ鳴ります。全身から力が抜けてしまい、布団から体を出すこともできません。寒過ぎて食欲も湧かずに朝ご飯も満足して食えません。
部屋にいて寒すぎて何も出来ずにずっと布団の中にいました。幸いにも私の部屋だけだったので、違う部屋に行けば寒さを凌げました。そのことがわからないほど辛かったわけだけど。
野宿生活や車上生活をしている人はもっと辛いでしょう。寒さの辛さを知った俺はホームレスや暖房もない部屋で暮らすのは無理だと実感しました。同時に今のある家を作ってくれた両親に今更ながら感謝しています。
この家がなかったらもう寒くてどうにかなってしまいました。寒さをしのげる家があるおかげで今の日常があります。子供の頃から俺の生活を今の自宅は守ってくれていたのです。
それにしても暖房のない生活が辛いなんて夢にも思いませんでした。子供の頃って寒くても大丈夫で2月でも平気で短パンの時もありました。その後年を重ねても部屋に暖房があったので寒さを実感できないでいました。
暖房がないと寒さに耐えることができないことに今更知りました。30過ぎて気付くとはね。
暖房は当然ながら金がかかります。最新の暖房器具に買い替えるのだって最低でも2万円くらいはかかるでしょう。
この費用をどうすればいいかと言うと金を稼いで買うしかないわけです。まさか盗むわけにもいかないし、暖房器具を自作できる能力は俺にはありませんので。
家の庭でたきびをしたって、夜寝ている時の寒さを和らげることは無理だし。といより火を扱うのが怖いので暖炉やストーブも俺は利用したくありません。家が燃える可能性が怖いのです。
どうしたって暖房や光熱費のために金が必要になるわけです。生活費を稼ぐために働かないといけないという当然のことを今更知りました。
世の中、人のためや自己実現という夢もあっていいでしょう。しかし、自分の生活のために金を稼ぐ。生活するために金を稼ぐことを冬の寒さから教えてもらいました。
そうか、金がなければ寒さもしのげないのです。寒いと死ぬのが嫌で、寒い時に快適な暮らしをしたいから生活費を稼ぐという理由ができました。やっとこさ金を稼ぐ理由を今更自分で納得して発見することができたわけです。
これが私のお金を稼ぐ1つの理由です。
生活保護になっていいかもと思っていたけど
私は金を稼ぐことに後ろめたさを感じていました。世の中には自殺者、うつ、依存症の人が多くいます。自分に満足しない生活をしている人がどこかに今も昔も未来もいます。
そんな人達を放置して生きる自分がとんでもなく嫌でした。どんな綺麗事を重ねても自殺者、困っている人を助けないで自分の生活のために頑張ることに大きな自己矛盾を抱えていました。
自分の夢ややりたいことを実現するために努力しようとも、何かを見捨てている自分に後ろめたさを常に感じています。働くことも長続きしないし、生きる気力すらなく死ぬ気力すらないと思う時もあります。
このまま親が死んで、親戚からも放置されて生活保護になるのかなと思うことも1度だけではありません。生活保護になっても家と食事だけはあるし大丈夫かなとどこかで安心している自分もいました。
しかし、生活保護になってもどうやら満足な住宅に住むことができずに結局ホームレスになってしまう人もいることを下記の本から知りました。
- 住む施設によっては寝ている時に南京虫に噛まれて足が真赤になる
- せまい部屋に2段ベットを詰め込み脚や手を伸ばすと他人に当てるぐらい劣悪な環境であること
を本を読んで知りました。
自分はそんな場所に住みたいかと言われたら嫌です。どうやら生活保護の場合だと最低限の生活が保障されない場合がありそうです。
寝る、食べるを満たすプライベート空間が絶対に保証されているのが生活保護と思っていたがどうやら違いました。
家がないとなにもできないわけです。寒いし、排泄はできない、満足に寝られないのは本当に辛いです。
どうやら国は100%当てにしてはいけないし、自力で稼ぐこと、生きる力を鍛える必要があることを知った次第です。
寝る場所ぐらい自力で確保する力が欲しいのです。これが働く理由の2つ目です。
まとめ
- 寒いのが嫌だから働く
- 自分の寝る場所を確保する
中学生になってから、ホットカーペットを親戚からプレゼントされたし、暖房も子供の頃から自室に設置されていました。
外に行けば寒いと感じることはあったけども、そんなの一瞬のことでした。家に行けば暖かい空間が存在したのを当然と感じてこの年になりました。
生活保護ではまともに寝ることもできない住居に住む可能性があります。快眠したいのに、眠れないなんて嫌です。
働く理由を見出しました。これでアルバイトや就活も前向きにすることができそうです。